事故修理の流れと フレーム修正機による修正作業 |
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車両の入庫、損傷状況の確認 | |
損傷状況から、 車体フレームにどの程度まで 損傷波及をしているか 目視で大まかに見極めます。 「大まかな・・」とは言う物の 長年の経験や勘により、ほぼ正確な 見極め作業を行います。 外観上の見た目と実際の損傷は 大きく異なる場合がありますので、この時点で より正確な診断をする事が、迅速かつ正確に ボディーを修復する第一歩となります。 |
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外装部品の取り外し | |
損傷部品やフレーム修正の際に 邪魔になる部品を取り外します。 同時に外装部品の マイナーパーツ類(クリップやグロメット等)の 細々とした部品の破損や欠損も確認します。 |
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フレーム修正機へのセットアップ | |
フレーム修正機に車体をセットし、車体寸法を 計測、寸法どおりに引き出していきます。 まずは荒出し作業となります。 損傷フレームごと引き出し、弾性変形を生じた部位に掛かるフレームの応力を抜いてやります ※弾性変形とは ばねの様に元に戻る変形。もとの形に戻る性質を弾性といい、 もとに戻らなくなる変形を塑性(そせい)変形といいます。 簡単に言うと、折れ目のついた変形が塑性変形で、 軽くねじれた変形が弾性変形となります。弾性変形は、 その原因となる応力を抜く事で、元の形状へ復元します。 図、銀色の大きな塔の様な物が引き出し用タワーです。油圧でフレームを引き出します。車体に掛かる細く青いタワーが寸法計測用機器です。 使用フレーム修正機 モノコックスタンダードシステム |
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損傷フレームの交換 | |
前述の、弾性変形部位のフレームは フレーム修正機による引き出し作業により、 応力を抜く事で元の形状、強度を保ちますが、 塑性変形をしてしまった部位は ボディーフレームとしての強度を保つことが 出来ない為、交換を必要とします。 また、先の作業で キッチリと応力を抜き取る事が出来たフレームは 新規の交換フレームを継ぎ足した際にも 正確な寸法を表示する事となります。 |
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フレーム各所のスポット溶接及び外装の仮組み | |
切継ぎ、交換をした部位のフレームをスポット溶接機で溶接していきます。 この際、部位によっては正確なボディー強度を保てるよう、新車時のスポット点数に対し2〜3割程度、増し打ちを行います。 フレーム修正において、 左下図のボディー寸法図表を元に、 「長さ・高さ・対角」の3次元寸法を 限りなく誤差の無い範囲で 正確に修正、組み付けなくてはなりません。 左下図 フレーム寸法の計測基準位置と フレーム寸法を示した、ボディー寸法図表です。 |
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フレームの塗装、機能部品の組み付け | |
スポット溶接等でフレーム修正が完成すると 美観、防錆の為にフレームを塗装します。 その後、各機能部品を組み付けて フレーム修正作業は完了となります。 誰でもわかるホイールアライメントの話 にも記載させていただいておりますが、 正確に修正されたボディーであれば この時点で、ホイールアライメントも 調整可能範囲内の誤差で ほぼ正常な値を示すこととなります。 |
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外板パネル(ボディー)の補修及び塗装 | |
塗装は、 特に職人的性質を求められる作業です。 塗装に関しての技術的内容については、 他のボディーショップのHPにも多々記載されていますので、ここでは敢えて説明いたしません。 ただ、自動車塗装において、職人としての長年の経験や勘も大切な部分ではありますが、 自動車は伝統工芸品ではありません。 当社では国家資格である 金属塗装一級技能士資格を保有した職人が 経験や勘のみでなく、理論に裏打ちされた技 術を御提供しています |
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外装の組み付け、完成 | |
塗装終了後, 各外板パネル、レンズ、ランプ類を組み付け、 各部の機能が正常に作動するかを 最終確認します。 足回り及び、その周辺部位にダメージを 受けていた車に関しては、 機能確認の他、アライメント調整を行い ようやく完成となります。 |
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